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論述
Marfan症候群に伴った脊柱側彎症
著者: 若林詔1 四方実彦1 森竹財三1 山室隆夫1 太田和夫2 樫本龍喜3
所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室 2聖ヨゼフ整肢園 3岐阜市民病院整形外科
ページ範囲:P.94 - P.102
文献購入ページに移動剥離性大動脈瘤,心弁膜疾患,水晶体脱臼などの心血管系および眼系異常と,長身痩躯,蜘蛛状指趾,胸郭変形,脊柱側彎などの骨格異常をきたす疾患は,1896年Marfan1)が,四肢,指趾の細長い特殊な体型の1例を報告したのに基づき,Marfan症候群と呼ばれている.本症は家族性に見られることが多く,遺伝性全身結合織疾患といわれている.本症に伴う脊柱側彎は特発性側彎症に似てはいるが,進行性が強く,重症例が多いとされている.
今回われわれはMarfan症候群に見られた脊柱側彎の15例について検討したので報告する.
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