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骨肉腫の肺転移:その増殖と進展の特異性と治療成績
著者: 関保雄1 福間誠吾1 沢田勤也1 石田逸郎1 田中文隆1 高田典彦2 桑原竹一郎3
所属機関: 1千葉県がんセンター呼吸器科 2千葉県がんセンター整形外科 3千葉県がんセンター病理
ページ範囲:P.103 - P.109
文献購入ページに移動骨肉腫の肺転移には,その他の悪性腫瘍の肺転移とは異なった特徴を見ることができるが,肺転移の成立,転移巣の増殖と進展の様相は,原発腫瘍の生物学的性状に由来すると考えられる転移巣の態度,さらに転移の場である肺の構造と機能の特徴によって規定されるとしてよいであろう.
骨肉腫の肺への転移が,これらの因子によって修飾され,特異性を表現するか,さらに肺転移巣に対する治療計画に及ぼす役割について,臨床的な立場から検討するとともに,骨肉腫肺転移に対する外科治療の適応と成績について考察を加えた.
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