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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科17巻2号

1982年02月発行

臨床経験

軽微な外傷により四肢麻痺をきたした頸椎後縦靱帯骨化症の1剖検例

著者: 山口和正1 瀬良敬祐1 舌間憲土1 高須賀良一1 弓削大四郎2

所属機関: 1長崎大学医学部整形外科学教室 2山口県立中央病院

ページ範囲:P.172 - P.176

文献概要

 1960年,月本が後縦靱帯の骨化症例を報告し,それ以後,後縦靱帯骨化症(以下OPLLと略す)の報告は数多く,潜在的にも多くの者に本疾患が存在すると考えられている.外傷を機会に症状が出現したり増悪するのも本症の特徴の一つであるが,ほとんど無症状のままで経過し,突然四肢麻痺をきたした報告例は未だ少ない.われわれは最近,軽微な外傷により完全四肢麻痺となり,さらには呼吸麻痺をきたして死亡した症例を経験したので,症例の紹介とともに,剖検にて興味ある2,3の所見を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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