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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科17巻3号

1982年03月発行

文献概要

視座

整形外科の2つの面

著者: 吉川靖三1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系整形外科

ページ範囲:P.195 - P.195

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 われわれ整形外科の仕事には,力学的,機械的な面と,生物学的要素との2つの面がある.骨折治療などは前者を多く要し,リウマチや代謝疾患の治療には後者が多く必要である.そして整形外科医によって,どちらかの要素,物の考え方を多く持っているか,人によって違いがあるように思われる.
 私共の恩師三木威勇治先生は,どちらかというと後者を重視された.先生はわれわれ若い者の骨折手術で,大きなプレートの入ったX線写真をごらんになると,骨は材木ではないとよく言われたものであった.骨の生物学的特性を無視しないように戒められたものである.近年繁用されている大きなAOプレートをごらんになったら,先生はなんと言われるであろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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