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論述
遊離足背皮弁の四肢再建術への応用
著者: 土井一輝1 服部奨1 河合伸也1 中村修二1 津江和成1 小谷博信1 松岡彰1 桑田憲幸1 酒井和裕1 田口敏彦1 表寛治郎1
所属機関: 1山口大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.220 - P.228
文献購入ページに移動微小外科(microsurgery)の進歩により多くの画期的な手術法が考案され,四肢再建術においても,従来,治療困難であった疾患に対しても次々と新しい治療法が確立されてきた.
遊離皮弁移行術は,Daniel(1973)の最初の臨床的応用の成功以来,幾多の報告が認められるようになってきた.遊離皮弁の中でも,遊離足背皮弁は,移行した皮弁の知覚回復が可能であるfree sensory flapとして,McCraw(1975),Daniel(1976)の報告以来,特に手の外科領域の再建に用いられているが,症例報告的な文献が散見されるに過ぎない.
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