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手術手技シリーズ 脊椎の手術・5
腰椎分離症に対する分離部骨移植術
著者: 冨永積生1
所属機関: 1島根県立中央病院整形外科
ページ範囲:P.267 - P.278
文献購入ページに移動保存的治療に効果の認められない難治性の疼痛を有する若年者の腰椎分離症の症例に対し,分離部に骨移植し,解剖学的,生理的にあるいは構築学的,機能的に,正常椎弓ならびに正常腰椎にまで修復せしめ,これより分離部動揺基因性疼痛を消失せしめる目的をもって私共は本症に対し分離部骨移植術なる術式を考案した.
本手術法は昭和44年以後,12年間に15例にこれを行い,3年以上経過し,すべての症例が私共の目的通りに骨癒合が良好であり,分離部は正常の形状にまで復元し症状の消失をみた.本年に5例の症例を追加し,手術結果の良好なることを確認し,本術式が確立されたものと考えるにいたったので,本術式が広く行われんことを期待し,ここにこの手術手技を図式化して紹介する.
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