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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科17巻4号

1982年04月発行

文献概要

特集 脊椎分離症・辷り症

総括/非手術例などの予後調査の部

著者: 酒匂崇1

所属機関: 1鹿児島大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.302 - P.303

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 このセクションでは,腰椎分離と分離辷り症の保存症例について長期経過観察について発表された.調査方法は直接検診或いはアンケートによる.まず木村浩氏らは17歳以下の32例について平均7年6月間における経過について述べた.臨床症状は,初診時腰痛や下肢痛がみられたが神経根症状のみられた症例はない.その後の経過では,症状の増悪した例はなく,腰痛や下肢痛を時々訴えているものがあるが,20例は無症状に経過している.
 発症の誘因としてはスポーツが多く,辷り度は20%以下で,治療は1例を除いて全て保存的に行われている.本邦においては欧米と違い,辷りが進行し高度になる症例は極めて少なく,多くは保存的治療や経過観察のみで手術の必要なものは少ないと強調した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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