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特集 脊椎分離症・辷り症
総括/前方固定術の部
著者: 井形高明1
所属機関: 1徳島大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.309 - P.310
文献購入ページに移動VI-1の金沢大・島らは40例について,平均10年8カ月の予後調査結果を述べた.まず,成績では優,良が分離症78.6%,辷り症96.1%であり,ほとんどの症例が職業を変更していなかった.骨癒合状態は完全癒合例が少なく,その原因を移植骨と下部椎体との接触面積の狭さに求めていた.さらに,術後の脊柱変化を検討し,隣接椎間の狭小化や腰仙角の減少を指摘した.いずれにせよ,これらの変化や骨癒合不全は臨床症状に影響するものではなかったと報告した.
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