文献詳細
文献概要
臨床経験
Hereditary sensory radicular neuropathyの1例
著者: 沢口毅1 梅田真一郎1 沢田米造1 富田勝郎1 野村進1
所属機関: 1金沢大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.491 - P.494
文献購入ページに移動Hereditary Sensory Radicular Neuropathyは,指趾,足底の無痛性難治性潰瘍,四肢末梢のストッキング,グローブ状の知覚脱失,腱反射低下という症状を呈し,筋萎縮,運動麻痺を伴わない稀な疾患である.本疾患は1852年,Nelatonが最初に報告し,1951年,Denny-Brown1)が,病理解剖所見より,感覚性末梢ニューロンの障害を基盤としているとして,Hereditary Sensory Radicular Neuropathyと命名した.本邦でも,1963年の黒岩らの報告以来,二十数例を数える.
最近,われわれは,本疾患の1例を経験したので報告する.
掲載誌情報