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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科17巻6号

1982年06月発行

文献概要

視座

骨形成のメカニズムを追って

著者: 下村裕1

所属機関: 1防衛医科大学校整形外科

ページ範囲:P.529 - P.530

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 我々整形外科医が日々診療しながら抱く疑問の中で,「骨は如何にして作られるか?」ということは最も基礎的なものの1つであろう.これまでの成書の中でこの問題が納得のゆくような形で説明されたことはなかったように思われる.
 骨形成という言葉にかわって,近年は骨誘導という言葉がよく用いられる.あえて骨誘導といわねばならない理由はどこにあるのだろうか? 骨が形成される様式として組織学的に膜内骨化と内軟骨性骨化が区別されている.この2つは根本的に違うものなのだろうか? 成長軟骨,骨折における仮骨の形成,異所性骨化,電気刺激による骨形成,骨軟骨腫症など,軟骨や骨の作られ方はそれぞれの場合に応じて異なっているために形成のメカニズムの一元的な理解は不可能なのであろうか?等々,1枚の骨折のレ線フィルムを前にしてもつぎつぎと疑問は湧いてくる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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