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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科17巻6号

1982年06月発行

文献概要

論述

膝蓋下脂肪体の形態学的観察

著者: 長谷川清1 宮坂芳典1

所属機関: 1東北大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.540 - P.550

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緒言
 膝関節周辺の脂肪体は3つに区分できる.ひとつは大腿骨前面に位置する脂肪体で膝蓋上包や大腿四頭筋腱の下層にあり,主に膝伸展装置の滑動に寄与する.第2は膝関節後面の脂肪体であり内部に重要な神経,血管を包みこれを保護する.そして第3は膝関節腔内の脂肪体であり主に膝蓋下脂肪体とそれに連続する膝蓋骨周辺の脂肪体より構成され,膝関節腔内の空間を満たす(図1).
 この膝蓋下脂肪体は半月板や靱帯などのように膝関節の主要な構成要素ではないため,臨床的にもあまり興味を持たれなかったし,その役割も等閑視されていたようである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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