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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科17巻7号

1982年07月発行

文献概要

視座

悪性骨腫瘍の早期診断

著者: 鳥山貞宜1

所属機関: 1日本大学整形外科

ページ範囲:P.633 - P.633

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 最近はテレビドラマなどで原発性悪性骨腫瘍患者が主人公として取り扱われることがあるためか,われわれの病院に入院している患者もアドリアマィシンの赤い色をみて自分の病気がどんなものであるかを知り,治療上都合のよいこともありまた悪い点もある.原発性悪性骨腫瘍がドラマになるのは,主人公が若い人で,患肢を切断しても結局は死亡するとの悲劇的な設定のためであろうが,実際には骨肉腫でも5年間生存率は30%以上に達するほど治療成績は向上している.
 この悪性骨腫瘍の治療成績を向上させるためには,適当な抗腫瘍剤の選択,新しい抗腫瘍剤の開発も重要であるが,われわれの所で治療を受けて死亡した患者をふり返ってみると,もう少し早く治療を始めることができればあるいは助かったかも知れないと思われる例が少なくない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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