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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科17巻7号

1982年07月発行

文献概要

臨床経験

Polymyalgia rheumaticaの1例

著者: 石川浩一郎1 田中孝明1 田村和弘1

所属機関: 1熊本大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.701 - P.705

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はじめに
 Polymyalgia rheumatica(リウマチ性多発筋痛症)(以下PMR)はヨーロッパ諸国に多く,種々の名称で報告されているが1,39),1957年Barberにより初めて現在の病名が用いられた.この疾患は高齢者に多く,肩甲帯・骨盤帯の疼痛,血沈の高度促進,副腎皮質ステロイド剤が著効を示すことなどの特徴を有している.また,しばしば側頭動脈などの巨細胞動脈炎を伴うことでも知られている.本邦では,1967年,金久らによりはじめて報告されているが14),極めて稀と考えられていた.しかし,ごく最近になり認識が高まったためか症例報告が増える傾向にある.われわれも典型的なPMRで側頭動脈炎を伴うと考えられた1例を経験したので,若干の文献的考察とともに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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