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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科17巻8号

1982年08月発行

文献概要

論述

動脈瘤様骨嚢腫—Spineおよびcubic bone発生例の特徴をめぐって

著者: 杉浦勲1

所属機関: 1名古屋大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.744 - P.755

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はじめに
 動脈瘤様骨嚢腫aneurysmal bone cyst(以下an. b. c.と略す)は19世紀終り頃より血管病変の関与した骨巨細胞腫類似の良性嚢腫様疾患としてとらえられ,historical synonym(表1)としてまとめたごとく各種各様の病名のもとに症例報告やその本態について論議が重ねられ,1942年Jaffe & Lichtenstein33)の命名を嚆矢として次第にclinicopathological complexとしてその概念は浸透し,現在ではan. b. c.は確立されたentityとして取り扱われるようになった.しかしながらan. b. c.の本態については既存疾患との因果関係を主体にした病因論をめぐって未解明な問題も残されているのが実情である.そこで今回は典型例の好発部位である長・短管骨以外に発生したan. b. c.の症例について臨床X線学的ならびに病理組織学的特徴を検討したところ,precursorsの存在をはじめnatural courseと治療法に対する反応などan. b. c.の本態解明に興味ある若干の所見を得たので発表する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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