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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科17巻8号

1982年08月発行

文献概要

検査法

頸胸部Metrizamide myelography—その検査手技について

著者: 野原裕1 金田清志1 樋口政法1 小熊忠教1 佐藤栄修1 藤谷直樹1 鐙邦芳1

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.803 - P.810

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はじめに
 脊椎,脊髄疾患において,術前の正確な診断のためにmyelographyが必要欠くべからざる検査であることは言を待たない.しかし,クモ膜下腔に注入される造影剤は,副作用の観点からその是非をめぐり種々議論されてきた.すなわち,Shapiro14)の述べる理想的造影剤の条件を満たす薬剤の出現が待ち望まれて久しかった.
 1972年Norwayで開発されたMetrizamide(Amipaque)は全脊髄腔に使用可能な非イオン性水溶性造影剤であり,理想的造影剤に近いものである12,15).1981年よりわが国でもMetrizamideの市販が開始され入手は容易になった.加えて,従来用いられてきたIophendylate(以下Myodil)は市販中止となったため,Metrizamideは一躍頸胸部myelographyの主役を演ずることとなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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