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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科17巻8号

1982年08月発行

文献概要

臨床経験

平均9年の経過より見た変形性膝関節症におけるMacIntosh型脛骨板置換術の適応

著者: 鳥巣岳彦1 森田秀穂2

所属機関: 1大分医科大学整形外科学教室 2九州労災病院整形外科

ページ範囲:P.847 - P.851

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 脛骨板置換術は,大腿骨に対応する滑らかな関節面を金属の脛骨板で再建しても,新陳代謝を繰り返す関節軟骨と金属とでは硬度の違いがあり,関節軟骨に非生理的なストレスが加わるため,いずれ大腿骨顆部の関節面の器質的な変化が進展し疼痛が生じるのではなかろうか.したがって脛骨板置換術の寿命は短いのではないかと,その適応に不安と危惧を抱いたとしても当然である.
 しかし実際に変形性膝関節症に手術を行い経過を観察してみると予想されたよりはるかに疼痛に対する訴えが少ない.可動域もまずまず良好で一部の患者は走ることも可能である.人工関節置換術より侵襲が少なく合併症もほとんどない.脛骨高位骨切り術に比べ早期より荷重歩行が可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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