文献詳細
手術手技シリーズ 脊椎の手術・11
文献概要
はじめに
上位頸椎の先天性奇形や外傷,またリウマチをはじめとする炎症性疾患などの病変が臨床的に重大な障害をもたらすことはよく知られている.それらに対して,後頭骨から環軸関節部に行われる固定術がしばしばきわめて有効な治療手段となる.上位頸椎の固定術には大別して後方侵入法と前方経口侵入法とがあり,それぞれの症例に応じてこれらのいずれかが選択されることになる.また同じ後方固定術においてもいくつかの方法があるが,それらのほとんどがワイヤー締結,骨移植,あるいはそれらの併用によるものである.今回は私自身が平素行っている環軸関節後方固定術と後頭骨上位頸椎固定術についてその手術手技の要点をのべることにする.
上位頸椎の先天性奇形や外傷,またリウマチをはじめとする炎症性疾患などの病変が臨床的に重大な障害をもたらすことはよく知られている.それらに対して,後頭骨から環軸関節部に行われる固定術がしばしばきわめて有効な治療手段となる.上位頸椎の固定術には大別して後方侵入法と前方経口侵入法とがあり,それぞれの症例に応じてこれらのいずれかが選択されることになる.また同じ後方固定術においてもいくつかの方法があるが,それらのほとんどがワイヤー締結,骨移植,あるいはそれらの併用によるものである.今回は私自身が平素行っている環軸関節後方固定術と後頭骨上位頸椎固定術についてその手術手技の要点をのべることにする.
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