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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科18巻11号

1983年10月発行

文献概要

論述

上腕骨外上顆炎の検討

著者: 西島雄一郎1 山崎安朗1 東田紀彦1

所属機関: 1金沢医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1031 - P.1036

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はじめに
 上腕骨外上顆炎は,日常よく遭遇する疾患であるが,その病態については,いまだ正確には把握されておらず,種々論議されている4,5,8,11,15).したがって,その治療法も,画一的でなく,保存的治療として,安静に加えて,圧痛点へのステロイド局注,各種塗布,貼布剤の使用,筋力強化療法,温熱療法等があり,手術療法として,外側上顆筋起始部切離術14,16),短橈側手根伸筋切除術11),神経剥離術等8,15),種々の術式が提唱されている.一般的に,本疾患に対しては,圧痛点へのステロイド剤局注により,おおかたの症例は改善するが,数回の注射で改善しない症例も多数あり,これらの症例には,手術的療法が必要となろう.
 われわれは,上腕骨外上顆炎の病態を把握するため,経験した症例の集計的観察を行い,ステロイド局注治療を行った症例に対して,アンケート調査により,ステロイド治療の効果を検討し,更に,最近行っているNirschl11)法について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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