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手術手技シリーズ 脊椎の手術・16
後縦靱帯骨化症および頸部脊椎症に対する前方侵襲法—亜全摘法について
著者: 平林洌1 里見和彦1 若野紘一1 鈴木信正1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.1085 - P.1096
文献購入ページに移動Bailey and Badgley(1960)によれば,椎間板摘出兼前方固定術は1952年にL.C.Abbottにより初めて行われていたというが,頸部椎間板症に対する手術法として,その地位が確立されたのはSmith and Robinson(1957)とCloward(1957)以来である.
本邦においてもこれらの手術法は,1960年代には頸椎損傷を含めて広く繁用されるようになった10,11,13,14).われわれも1962年以降これらの術式を行ってきたが4〜6),1964年にはこれらから発展して頸椎損傷に対して,損傷椎体の両側縁を残してこれをほぼ並全摘し,上下の2椎間を固定する椎体亜全摘法を行った.
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