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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科18巻12号

1983年11月発行

文献概要

論述

50歳未満の患者に対する人工股関節置換術

著者: 山室隆夫1 奥村秀雄1 浜渕正延1

所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1128 - P.1136

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はじめに
 Charnley式人工股関節置換術(以下THR)の長期成績をみると,局所の条件がよく人工関節の器種の選択が合理的で手術手技が正しく行われた症例においては多くは日整会判定基準で90点以上の好成績を維持している7).しかし,骨の萎縮が強い場合とか亜脱臼位でソケットが挿入されるなど,悪い条件下においてなされたTHRは術後10年の間には成績がかなり低下する傾向がある8).また,high density polyethylene(以下HDP)のソケットの摩耗は確実に進み,われわれ8)の計測では年平均0.2mmである.これらの点より考えると,50歳未満の年齢でのTHRは20年後あるいは30年後にはいろいろの問題をきたすことが予想される.
 そこで,50歳未満の年齢において止むなくTHRを行った症例について術後の経過を観察し,その問題点について検討すると共に手術手技や器種の選択について考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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