文献詳細
臨床経験
文献概要
1876年Thomsenは彼自身とその家系にまつわる筋硬直疾患を記載しこれをMyotonia Congenita(Thomsen病)と名づけた.Steinert(1909)29)は筋硬直に筋萎縮と内分泌障害を合併する疾患を報告し,Curschman(1915)6)はこれをThomsen氏病とは別の疾患と考え,これをDystrophia Myotonica(Myotonic dystrophy)と名づけた.この頃よりこの疾患が全身の多くの諸器管に極めて多彩な病像を呈するmultisystemic diseaseである事があきらかとなってきた.著者は母と2人の息子例,及び孤発例と考えられる婦人例を経験したので文献的考察を加え報告する.
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