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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科18巻13号

1983年12月発行

文献概要

臨床経験

椎間板後方脱出が原因で頸椎脱臼整復後に脊髄麻痺の悪化をみた1例

著者: 米山芳夫1 大谷清1 柴崎啓一1 藤井英治1

所属機関: 1国立療養所村山病院整形外科

ページ範囲:P.1311 - P.1315

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 外傷性頸椎脱臼に対しては,可及的早期に頭蓋直達牽引あるいは手術により頸椎の解剖学的整復をはかり,損傷部の安静を保つことが早期治療の基本原則である1,2,4).しかし外傷に伴う脱出椎間板などによる脊髄の圧迫は,脱臼の整復によってむしろ脊髄圧迫を強め,脊髄麻痺を増悪する可能性がある7).今回われわれは,外傷性頸椎脱臼の観血的整復により,後方脱出した椎間板によって脊髄麻痺の悪化を取た症例を経験したので考察と反省を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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