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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科18巻2号

1983年02月発行

文献概要

論述

高位脛骨骨切り術におけるinterlocking wedge osteotomyについて

著者: 緒方公介1

所属機関: 1九州大学医学部整形外科

ページ範囲:P.159 - P.164

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 内反型の変形性膝関節症においては,脛骨の膝関節における外方亜脱臼,およびそれに伴うQ-angleの増加と膝蓋・大腿関節症を認める症例が多い.このような症例には,外反骨切り術を行い荷重軸を内側より外側へ移動させると同時に,膝蓋・大腿関節のアラインメントをも矯正することが要求される.一方症例の多くは老人であることから,術後できるだけ早く日常生活へ復帰させることが重要で,そのため早期の骨癒合が得られる術式が求められる.
 著者は,これらの点を加味した術式(interlocking wedge osteotomy)を考案し,1980年以来30例以上の症例に本術式による高位脛骨骨切り術を行ってきた.本術式では,切骨部の接触面積および安定性を増大させ,また脛骨粗面の前方移動も同時に行うことができ,短期間の試みではあるが満足すべき結果が得られているので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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