文献詳細
手術手技 私のくふう
文献概要
はじめに
筋腱移行による肘屈筋形成術には種々の方法があり,残存筋筋力にもよるがSteindler法あるいはSteindler 変法が第1に考慮される.しかし術後の合併症としての肘屈曲拘縮,回内拘縮の残存はさけ難い2).Schottstaedt(1955)4),Zancolli(1973)5)らによる広背筋をbipolarとして上腕に移行し肘屈筋筋力再建をはかる方法は細心な手術操作を必要とするが,術後の屈曲拘縮,回内拘縮の残存も少ない.Musculocutaneous flapとすれば,筋肉,皮膚同時欠損の機能再建にも利用できる.今回経験したmuscle flap(M flapと略す),musculocutaneous flap(M-C flapと略す)の症例を中心に主として手術手技につき詳述する.
筋腱移行による肘屈筋形成術には種々の方法があり,残存筋筋力にもよるがSteindler法あるいはSteindler 変法が第1に考慮される.しかし術後の合併症としての肘屈曲拘縮,回内拘縮の残存はさけ難い2).Schottstaedt(1955)4),Zancolli(1973)5)らによる広背筋をbipolarとして上腕に移行し肘屈筋筋力再建をはかる方法は細心な手術操作を必要とするが,術後の屈曲拘縮,回内拘縮の残存も少ない.Musculocutaneous flapとすれば,筋肉,皮膚同時欠損の機能再建にも利用できる.今回経験したmuscle flap(M flapと略す),musculocutaneous flap(M-C flapと略す)の症例を中心に主として手術手技につき詳述する.
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