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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科18巻3号

1983年03月発行

文献概要

論述

人工膝関節脛骨部品固定法の力学的検討—セメント充満固定法について

著者: 星野明穂1 奥村信二1 森田定雄1 相川孝訓2 古屋光太郎3 山本晴康3

所属機関: 1リハビリテーションセンター鹿教湯病院整形外科 2リハビリテーションセンター鹿教湯病院生体力学研究部 3東京医科歯科大学医学部整形外科

ページ範囲:P.247 - P.254

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 人工膝関節手術は近年多くの改良がなされてきているが,その適応,デザイン,固定法等にまだ問題を残している.なかでも脛骨部品のlooseningは懸念される問題のひとつであるが,いまだに有効な解決法を見出し得ないのが現状である.われわれも各種の人工膝関節を経験し現在ではKinematic型を用いて手術を行っているが,脛骨部品を固定する関節面下の海綿骨は極めて脆弱なことが手術時に多く認められる.現在のsemi-constrained型人工膝関節脛骨部品の多くは脛骨骨及質のみではなく,一部は海綿骨で荷重伝達されるデザインをとっているが,はたしてこのような脆弱な海綿骨にセメント固定しても十分な固定強度が得られるであろうか.そこでわれわれは脛骨骨髄腔内の海綿骨を除去しセメントで充満する固定法を考案し,その固定法と従来の固定法を比較検討するため強度試験を行い脛骨部品固定法の問題点に検討を加えるとともにその臨床応用について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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