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症例検討会 骨・軟部腫瘍11例
症例4—12年間の経過を示した左手関節腫瘍
著者: 森本一男1 吉岡裕樹1 岡田聡2 三村恵子2
所属機関: 1国立明石病院整形外科 2神戸大学附属病院病理部
ページ範囲:P.271 - P.273
文献購入ページに移動いずれにしても悪性腫瘍であり,患者の意向で抗癌剤投与にて経過観察していたが,次第に局所症状が増強し,56年9月,切断を目的に再入院した.再入院時の局所所見は腫脹が著明で,手関節と手指の運動は殆んど障害され,X線像での骨の破壊が更に進行していた(図1).一般臨床検査では白血球軽度増多の他に異常はなかった.前腕中央部で切断術を施行したが,現在まで局所再発や転移はなく,経過良好である.
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