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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科18巻4号

1983年04月発行

文献概要

特集 上位頸椎部の諸問題 特別講演

The Arterial Supply of the Odontoid Process

著者: 鈴木信正2

所属機関: 1 2東京都済生会中央病院整形外科

ページ範囲:P.365 - P.368

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はじめに
 軸椎歯突起の血行に関する研究は,Dr. Rothmanの助言によって始められたといえます.というのは,ある時我々が話し合っているうちに,歯突起がどのような動脈系を持っているかについてのこれまでの研究は不完全で誤解に満ちていることに気がつきました.そして,C1-2間の回転運動のため,その血行には特殊な機構が存するにちがいないのではないかと思い至り,研究が始められたからです.
 近年,脊椎損傷に対して臨床上の関心が増すにつれ,正常脊椎の機構と機能に対してより詳細な知識が必要とされることが強調されてきています.脊椎一般的血行に関する研究は数多くありますが,上位頸椎に特徴的な血行に関する詳細な報告は2つしかなく,又,頭蓋頸椎関節部の静脈系に関しては皆無であります.
 ここでは,歯突起周辺で特徴的な動脈系及び静脈系について述べます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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