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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科18巻4号

1983年04月発行

文献概要

特集 上位頸椎部の諸問題 総括

III.頭蓋・頸椎移行部奇形の部

著者: 小野啓郎1

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.373 - P.374

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 頭蓋・頸椎移行部の奇形は脊椎外科の臨床上になお数多くの課題を残していることが今回の企画でも明らかになった.たとえば,骨格奇形が頭頸部の運動・支持機構をどのように妨げており,その解決はどうあるべきか? 合併する神経系の異常とその診断・治療は如何にあるべきか? 骨格奇形が神経系をさらに危険に陥れる機序には如何なるものがあり,またそのきっかけはなにか? その確実な予防・治療法はなにかといった問題である.
 北尾(横浜市大整形)は歯突起の頭蓋底陥入例3例の治療経験を報告した.いずれも環椎後頭什の先天性癒合をともなうもので身体所見・神経症状にも典型的な異常が確認されている.治療は後頭下減圧術と環・軸椎椎弓切除・硬膜切開からなりいずれにも効を奏したが,1例のみ術後転倒悪化があったという.問題点として後方除圧後の不安定性を指摘している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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