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特集 上位頸椎部の諸問題
小児の環軸関節固定術の検討
著者: 小林慶二1 平林洌2 藤村祥一3
所属機関: 1都立大久保病院整形外科 2慶應義塾大学医学部整形外科学教室 3国立療養所村山病院整形外科
ページ範囲:P.395 - P.402
文献購入ページに移動小児の頸椎疾患はまれで,外科的侵襲を加える機会は少ない.しかし小児では環椎と軸椎は先天性奇形や外傷の好発部位であるし,atlanto-axial rotatory fixation(以下AA. R. F.と略す)は小児に非常に多いことから環軸関節の固定術が適応されることは少なくない.
脊椎固定術を行う場合,小児では脊椎自体が小さいこと,成長の途上にあること,代償機能が旺盛なことなどの特徴があるし,術前後の処置に患児の協力が得がたい難点があり,手術適応,手技,術前後の管理,固定が脊椎の成長に及ぼす影響など成人とは別の配慮が必要となる.また回旋運動の最も旺盛な環軸関節を固定した場合に頸椎の運動性や隣接椎間への影響においても成人とは違ってくることが考えられる.
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