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特集 上位頸椎部の諸問題
上位頸椎奇形について—神経症状を中心として
著者: 藤井英治1 平林洌1 若野紘一1 鈴木信正1 里見和彦1 小林慶二2
所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学教室 2都立大久保病院整形外科
ページ範囲:P.403 - P.411
文献購入ページに移動頭蓋頸椎移行部は,発生学的に複雑な過程を経る部位であるため14,16),腰仙椎移行部と同様に先天奇形の好発部位である.奇形の形態は多様で,しかも重複して生じることが多い.また奇形に伴う臨床症状は,必ずしも奇形高位と一致するとは限らず,しかも症候も多彩なため,診断および治療に難渋することが多い.
著者らは,慶応義塾大学整形外科で昭和45年から56年までの12年間に経験した上位頸椎奇形72例の神経症状を中心に検討し,発症機序について考察を行ったので報告する。
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