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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科18巻4号

1983年04月発行

文献概要

特集 上位頸椎部の諸問題

環軸椎亜脱臼に対する環軸椎固定術—経口法と後方法との比較

著者: 原田征行1 東野修治1 近江洋一1 森山明夫1 中野恵介1 植山和正1 林篤1

所属機関: 1弘前大学医学部整形外科教室

ページ範囲:P.457 - P.465

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はじめに
 環軸椎亜脱臼は種々の原因で起きる.原因疾患としては先天性疾患,外傷,炎症あるいは腫瘍,RAがある.その治療は第1に原因疾患の治療を行う.環軸椎亜脱臼に対しては保存療法を試みるが,効果がない場合には手術的治療を行う.重篤な脊髄症が存在するときは後方あるいは前方からの脊髄除圧が必要となる.このような例では固定術も併用されることが多いが,脊髄症のない例でも,環軸椎の亜脱臼が増強し将来重篤な脊髄症を来たす恐れのあるもの,環軸椎に不安定性のあるものには固定術が行われる.固定術には前方侵襲と後方侵襲とがあり,それぞれに利点,欠点がある.今回我々は26例29回の環軸椎固定術を行った経験から,前方侵襲と後方侵襲とを比較し,手術法の選択と適応,手術侵襲を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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