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特集 上位頸椎部の諸問題
リウマチ性頸椎環軸関節転位—主として手術的治療の適応について
著者: 河合伸也1 服部奨1 斎木勝彦1 今釜哲男1 小田裕胤1 中村修二1 多原哲治1 住浦誠治1
所属機関: 1山口大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.475 - P.479
文献購入ページに移動RA患者における環軸関節転位に対しては多くは保存的に対応するが,頑固な疼痛が持続する場合や脊髄圧迫症状が明らかである場合などでは手術的治療が必要である.しかし手術的治療の決定に際しては脊髄圧迫症状の程度だけでなく,四肢諸関節の障害の状態や全身状態など臨床所見を十分に把握しておき,さらに自然経過をも考慮したうえで,慎重に対応することが肝要である.そこで,ここでは主として手術的治療の適応を考察するにあたり,手術的治療の選択に必要な臨床所見の分析,自然経過の推測,手術施行症例の検討について私達の経験を基として述べることとする.
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