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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科18巻5号

1983年05月発行

文献概要

論述

全広背筋のbipolar transferによる肘flexor-plasty

著者: 平山隆三1 小澤一広1 稲尾茂則1 竹光義治1

所属機関: 1旭川医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.484 - P.490

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はじめに
 広背筋移行による肘屈筋形成術には,neurovascular pedicleを温存して中枢側,末梢側の両方を切離して上腕に移行するbipolar transferと末梢側のみを移行するunipolar transferがある.Bipolar transferは1950年Schottstaedtら13)が初めて報告して以来,1973年Zancolliら17)が8例につき報告,よりpopularな方法として知られるようになった.一方vascular territoryの研究発展により,musculocutaneous flapとしても安全に移行することが確認されて以来,上腕部の筋肉,皮膚同時欠損の機能再建にも応用され,Stern(1982)14),Brones(1982)ら2)によるmusculocutaneous flapによる筋肉,皮膚同時欠損の上腕部屈曲機能再建例の報告をみる.
 最近われわれが経験した全広背筋のbipolar transferによる肘屈筋再建術の症例につき文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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