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シンポジウム 先天股脱初期整復後の側方化
先天股脱初期整復治療後の骨頭の側方化について—自然経過例および保存的治療例の検討
著者: 松元信輔1 大石年秀1 藤井敏男2 姫野信吉2
所属機関: 1九州大学医学部整形外科学教室 2福岡市立こども病院整形外科
ページ範囲:P.615 - P.621
文献購入ページに移動先天股脱の初期整復治療後にみられる骨頭の側方化は,その改善(骨頭位の求心位への安定化)の有無が良股発育への予後を左右する要因であり,これに対する治療は重要な問題である,しかし骨頭の側方化の原因については諸説述べられてはいるものの,充分な病態の解明はなされておらず,また,実際の治療においては,骨頭の側方化の自然改善の問題が治療方針の決定に際しても,治療結果の評価に際しても介入し,骨頭の側方化に対する治療法については,その定義や判定方法とともに明確性に欠けるのが現状である.そこで,このような骨頭の側方化に対する治療を考える上での問題点について,骨頭の側方化例,および,少数ではあるがこのような骨頭の側方化への保存的治療例の観察から,若干の検討を加えた.
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