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シンポジウム 先天股脱初期整復後の側方化
先天股脱保存療法後に見られる大腿骨頭側方化の自然経過および治療方針—臼蓋唇の変化に注目して
著者: 清水信幸1 細谷徹1 坂井学1 西塔進1 高岡邦夫1 井上明生1 小野啓郎1 美延幸保2 門脇徹2
所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室 2大阪厚生年金病院整形外科
ページ範囲:P.623 - P.632
文献購入ページに移動乳幼児期に保存的に治療された先天股脱症例の大部分は,脱臼の整復後,臼蓋形成不全は急速に改善し,正常な股関節に成長する.しかし,症例の中には,脱臼の整復後いつまでも臼蓋形成不全が存在するものや,学童期前半には,正常範囲内の臼蓋発育と判断されたものが,学童期後半から思春期に急速に臼蓋形成不全が顕箸となるものなどが見られ,その予後を決定する因子を見出すことが重要である.
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