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論述
特発性軽度側彎症の悪化要因について—椎体楔状化の意義
著者: 篠遠彰1 井上駿一1 北原宏1 南昌平1 大塚嘉則2
所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室 2国立療養所千葉東病院整形外科
ページ範囲:P.813 - P.822
文献購入ページに移動筆者らは,千葉大学整形外科を訪れた軽度側彎のX線像より,予後判定の指標が得られるかどうかを調べる目的で,特発性軽度側彎100症例の経過を観察し,その進行様相についてX線学的検討を行った.その結果についてはすでに筆者10)が一部報告しており,側彎増悪の可能性が高いriskfactorとして次の4つを挙げた.(1)初診時,側彎度が15°以上である.(2)ダブルカーブパターンや,シングルカーブでは,右胸椎型や左上位胸椎型,(3)Iliac apophysisがRisser 3以下.(4)椎体のwedgingとrotationが共に認められる.
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