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整形外科を育てた人達 第7回
文献概要
私達の若い時代は結核が甚だ多く,背痛・腰痛もまず結核を考えて診察しなければならなかった.その頃Percivall Pottの名は親しみ深く,脊椎カリエスもPott病と言う人も少なくなかった.しかし脊椎結核も最近では非常に減少してPottの名も整形外科医の間でも次第に忘れられてきた.彼は英国の外科学の開拓者であるWilliam Cheselden(1686-1752)の門下であるが,師に劣らない名声を後世に残している.その上業績の大半は整形外科の領域である.
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