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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻1号

1984年01月発行

文献概要

論述

血中補体値よりみたRAの予後の早期診断法

著者: 越智隆弘1 米増国雄2 岩瀬六郎1 津山研一郎1 太根康吉郎1 米田稔1 武田十四也1 小野啓郎1

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室 2奈良医科大学細菌学教室

ページ範囲:P.4 - P.10

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 慢性関節リウマチ(RA)は均一の疾患と言うより,各患者で臨床症状としての共通性はあっても,或る患者は治療に抵抗してどんどん紅織破壊が進むし,又,他の患者ではあまり症状が進行しないという経過は,臨床的に経験することである.これらのRA患者の組織破壊の予後を知る試みは欧米でも行われ,赤沈値やCRP値の高値が続くRA患者の手の組織破壊についての予後は悪い1),とか,CRP値が非常に高値を示す患者の予後は悪い4)などの報告がある.この文中に述べるが,前者の論文は正しいが何年も経過をみてはじめて予後を知り得る方法であり,後者の論文は必ずしも正しくない.
 我々は補体の第一亜成分であるClqの蛋白量(以下Clq値と略す)を調べてゆくうち,RAの患者の組織破壊の予後判定につながる結果に到った6)ので,それらの研究について述べてゆきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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