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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻1号

1984年01月発行

文献概要

論述

指線維性腱鞘内(zone 2・3)における手指屈筋腱修復症例の検討

著者: 西島直城1 粟屋梧老2

所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室 2社会保険小倉記念病院整形外科

ページ範囲:P.21 - P.25

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 No man's land(zone 2)における屈筋腱断裂に対する治療は,この10年間に,大きく変ってきた.この余裕のないfibro-osseous tunnel内では,腱の癒合と同時に周囲組織との癒着が必至であることから,損傷腱の直接の端々縫合は不可能とされ,Bunnell以来多くの人々によって遊離腱移植が行われてきた.しかし,1960年代になってLindsay6),Verdan10),Kleinert5)等により,厳しい条件付きで,この領域においても,一時的腱縫合(primary suture)が可能であると報告されてきた.さらにmicrosurgeryの導入,縫合材料の改良,腱の基礎的研究の成果8),技術の向上が相まって,一次的腱縫合によっても良い成績が得られるようになった.最近のこの領域に於ける私達の屈筋腱修復症例を検討し,その処置方法別に結果を比較した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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