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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻1号

1984年01月発行

文献概要

整形外科を育てた人達 第12回

Sir James Paget(1814-1899)

著者: 天児民和1

所属機関: 1九州大学

ページ範囲:P.80 - P.83

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 骨の生理を研究し骨も生命があり刺激により構築に変化を起こすことを解明したのはJulius Wolff(1836-1902)であることは既に述べているが,骨の病理学を顕微鏡下に開拓したのは英国のJames Pagetである.又Pagetの名を冠した骨の疾患は今日も尚,我々整形外科医の研究の一つの目標になっている.
 さてJames Pagetは1814年にEnglandの南にあるHampshire州のYarmouthに生れた.ここは英国海峡に面した小さな町であるが,父は多数の商船を所有し,国王の船に食糧を供給する役もしていた.母は愛嬌があり,家事には熱心でよく働き,その上に多少不運なことがあっても決して動揺することがなかった.又女性らしく編物が上手で絵も仲々上手であった.兄弟姉妹は全部で16人もあり,彼は8番目であった.その中で兄のGeorge Pagetは特に秀才でGonvilleとCaius Collegeで医学を勉強して遂にCambridge大学の教授になっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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