icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻10号

1984年10月発行

文献概要

整形外科を育てた人達 第20回

Christian Georg Schmorl(1861-1932)

著者: 天児民和1

所属機関: 1九州大学

ページ範囲:P.1148 - P.1151

文献購入ページに移動
 はじめに Schmorlは整形外科医ではない.彼は病理学者で,特に骨の病理に研究を集中し,脊椎の病理の研究のために,Dresdenの市立病院に於て病理解剖する時には脊柱を取り出し一大脊椎標本室を設立した.そしてレントゲンの専門家であるHerbert Junghannsの協力を得て脊椎の生理的な変化と病的な変化を詳しく判別した.その業績により整形外科に於て脊椎疾患の診断は急速に進歩したと言っても過言ではないと思う.筆者の恩師神中正一先生が昭和4年の第4回日本整形外科学会の宿題報告「脊椎畸形」に於て,Schmorlの研究業績を日本人の脊椎について確かめ,新しくレ線撮影法も考案し,特に脊椎分離症では斜方向の撮影により診断をしやすくされたことを思い出す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら