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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻11号

1984年11月発行

文献概要

論述

Sprengel変形の治療

著者: 野口康男1 藤井敏男1 松元信輔2 西尾篤人3

所属機関: 1福岡市立こども病院整形外科 2九州大学医学部整形外科学教室 3九州労災病院

ページ範囲:P.1227 - P.1236

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はじめに
 Sprengel変形は先天性に一側あるいは両側の肩甲骨が正常よりも高い位置にあるもので,先天性肩甲骨高位症ともいう.肩の運動制限を認めることが多く,またしばしば脊椎,肋骨,上肢などに奇形を伴っている.その記載は1863年のEulenburgの3例の報告に始まり,1891年にSprengelが先天性奇形として詳細に報告して以来一般に認められるようになった.本邦においては1908年の田代に始まり,現在まで70余例の報告例がある.
 本症に対して保存的治療は一般に無効であり,現在まで数多くの手術術式が試みられてきており,本邦では約40例の手術例が報告されている12,13,16).その約半数はWoodward法であるが,その他の術式も含めまとまった報告は少ない.われわれは現在までに本症の10例に対し観血的治療を行ったので,その結果を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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