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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻11号

1984年11月発行

文献概要

臨床経験

胸郭成形術後のParaffinomaによる脊髄麻痺の1例

著者: 大野和則1 山根繁1 大脇康弘1 河合雅毅1 今均1 光崎明生1 宮本一成1 堤正樹1 小野寺信男1 村松郁夫2

所属機関: 1函館中央病院整形外科 2国立函館病院整形外科

ページ範囲:P.1265 - P.1269

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 パラフィンは1830年K. L. Reichenbachにより発見され4),生体反応が少ないため19世紀末から顔面,胸部,四肢の形成外科領域の組織充填物として利用されてきた.しかしパラフィン注入後の問題点の一つに,長期経過により周囲組織に異物反応として肉芽腫すなわちParaffinomaを生ずるという問題がある,今回我々は肺結核に対する充填式胸郭成形術後,充填したパラフィンが脊柱管内に流入し,術後20年してParaffinomaによる脊髄の圧迫麻痺を生じた極めて稀な症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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