icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻12号

1984年12月発行

文献概要

視座

学会のありかたについて

著者: 棈松紀雄1

所属機関: 1名古屋市立大学・整形外科

ページ範囲:P.1313 - P.1313

文献購入ページに移動
 今年も6月の絶好の季節のもとに,札幌で盛大な日本整形外科学会が催された事は御同慶に堪えない次第です.ただ,今回,目を見張った事が一つあったので今後の為にやはり発言したかたの意図をも尊重して皆で考えるべきではないかと思う.それは評議員会の議題の中に会員の一人,これは札幌地区から出ておられるかたですが,そのかたが学会参加費の値上げを提案している.過去こういう生ぐさい話はあまりきかないわけですが,こんどの学会開催にあたり,1億何千万円かかる.今年は1万円ちょっと越えた参加費を徴収したが,それでも到底焼け石に水であるということを言っておられた.そして来年からはできるならば外国の学会みたいに参加費を5万円にでも6万円にでもして,それで自分達で学会を運営すべきではないかという発言でしたが,評議会最後の議題で,そう多くのディスカッションもなくすぐ終ったわけです.ところが翌日総会の席でやはり評議員の一人のOさんが,それを引きつぎ,昨日具体的に1億何千万円という数字が出たけれども,さて今までの学会長さんはいくらかかったか,ここで御披露願いたいということを発言しました.ところが学会長経験者は沢山おられましたが,皆さん黙して語らずという状態でした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら