icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻2号

1984年02月発行

文献概要

論述

Peroneal flapの試み

著者: 吉村光生1 石田敏夫1 井村慎一1 宇賀治行雄2 本田敬宣2 島村浩二2 山内茂樹2 野村進2 黒田邦彦3 樋口雅章4

所属機関: 1福井医科大学整形外科学教室 2金沢大学医学部整形外科学教室 3新湊市民病院整形外科 4富山県立中央病院整形外科

ページ範囲:P.112 - P.120

文献購入ページに移動
はじめに
 Microsurgeryを応用した遊離皮弁移植の利用はますます盛んとなり,一般的な手術手技となりつつある.同時にこれに利用するdonorの開発も進み,移植される部位,大きさ,形状などに応じて,かなり自由に,donorの選択が可能となった.今回我々は新しい再建法として,腓骨動・静脈およびそのbranchをpedicleとし,下腿外側の皮膚を用いるflap(以下peroneal flapと呼ぶ)を考案した.このflapは①free flapとして,②free vascularized fibular graftの際吻合血管の開存状態をチェックするmonitoring flapとして,③free vascularized fibular graftの際皮膚と共に移植し,骨と皮膚を同時に修復,④peroneal vascular island flapとして利用するなど,目的に応じて使いわけられる以外にも,多くの利点を有したすぐれた方法であるので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら