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論述
非定型的骨肉腫(Unusual Osteosarcoma)について—自験例9例の検討
著者: 網野勝久1 川口智義1 磯辺靖1 松本誠一1 古屋光太郎2 和田成仁2 真鍋淳2
所属機関: 1癌研究会附属病院整形外科 2東京医科歯科大学整形外科学教室
ページ範囲:P.121 - P.129
文献購入ページに移動自験例の骨肉腫の病理組織学的所見について検討してみると,通常とは異なる臨床経過を示し長期生存した例の中に,悪性所見の乏しい組織像を示した症例群と,異型巨細胞が多数出現し類骨形成の少ない組織像を示した症例群があった15),これは,腫瘍性の骨新生を示す悪性腫瘍であるという点で含まれていた従来の骨肉腫例の中に,予後の異なる亜型が存在することを示唆するものであると考えた.これらの症例を非定型的骨肉腫(Unusual Osteosarcoma)として,その病理組織像の詳細と,レ線像,臨床経過と問題点について述べる.なお,本論の要旨は第15回骨・軟部腫瘍研究会(1982年7月,東京)で発表したものである.
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