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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻2号

1984年02月発行

文献概要

論述

滑膜肉腫の臨床経過の検討

著者: 篠原典夫1 増田祥男2 中馬広一1 諫山哲郎2

所属機関: 1国立福岡中央病院整形外科 2九州大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.131 - P.137

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 軟部肉腫は組織学的に多くの種類に分けられ,それぞれ臨床的な性格も異なっている.数が少ないためか,軟部肉腫として括めて治療法,とくに手術方法が論じられることが無きにしもあらずだが,同じく切除を行うにしても組織型別に,その留意すべき点は異なるものであろう.我々は少数例ながら,それぞれの腫瘍について,自験例の治療経過から,手術の程度,補助療法の必要性などについて検討しつつある.すでにいくつかの腫瘍については報告を行ってきたが,今回は滑膜肉腫について検討し,いくつかの特徴に気づき,それをもとにして治療法について考察を行った.
 滑膜肉腫は従来,比較的稀な腫瘍とされていたが,最近の報告では遠城寺5)は軟部肉腫中6位であったとし,Enzingerら7)は過去10年間に345例あり,脂肪肉腫,MFH,横紋筋肉腫についで4位であったと述べており,それほど少なくもないと思える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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