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手術手技シリーズ 脊椎の手術・19
頸椎腫瘍に対する手術手技
著者: 米延策雄1 小野啓郎1
所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.157 - P.163
文献購入ページに移動頸椎腫瘍は比較的稀な疾患であるが,腫瘍としての性格,頸椎の解剖学的特異性からしばしば重篤な神経症状を惹起,あるいはその可能性がある.従って,多くは手術的治療が適応となる.その手術的治療の目的は腫瘍組織の切除,頸椎支持性の再建,神経組織の除圧である.この目的を達成すべく手術手技が選択されるが,腫瘍の組織・局在は様々であり,その手技に定型的なものはないし,単一の手技ではかたづかないものも多い.今までにこの手術手技シリーズで述べられてきた各種手技の応用編といえよう.また,特に悪性腫瘍については外科的療法は化学療法・放射線療法を含めた総合的な治療計画の一部であることを認識し,そのなかで適切な時期と手技とを選択する必要がある.
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