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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻3号

1984年03月発行

文献概要

視座

同種骨移植の立法運動

著者: 山本真1

所属機関: 1北里大学整形外科

ページ範囲:P.215 - P.215

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 同種骨移植は臨床上すでによく用いられているが合法ではない.どこが法律に違反するかといえば返還できないからだそうである.よく外科医が早期癌の切除胃の標本を棚に並べているのをみるが,あれはもし本人や家族の要求があれば返さなければならない.移植されたものは返せない.そこが現在の法律に違反することになる.だから角膜,腎の同種移植はそれぞれの法律を制定することに成功した.当然同種骨移植の法律もつくって晴れて合法化してもらいたいものである.
 もちろん現在同種骨移植を行っても有罪になることはない.一般社会の常識がすでにこの違法を越えてしまっているからである.しかし法律は社会に追いついて制定されていかねばならない.そしてそれは黙っていても立法化されるわけではなく,やはりそれなりの運動が必要なのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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