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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科19巻3号

1984年03月発行

文献概要

症例検討会 骨・軟部腫瘍13例

〔症例1〕左季肋部腫瘍

著者: 藤内守1 井形高明1 西川洋三1 長田大助1 森田哲生1 青山茂樹1 広瀬隆則2 檜沢一夫2

所属機関: 1徳島大学医学部整形外科 2徳島大学医学部第1病理

ページ範囲:P.241 - P.243

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 現病歴:61歳,女性.昭和56年10月31日,左季肋部腫瘤に気づき,当科を受診,入院した.腫瘍は10×10cm,非常に硬く,左第8,9肋骨と強く癒着していた.初診時のX-Pでは肋骨の破壊はみられなかったが,CTでは肋骨の表層には破壊がみられた.昭和57年1月22日,周囲肋骨を含めて腫瘍の全摘出術を行ったが,その後急速に,胸骨,肋骨,両肺,皮下に多数の転移巣が出現,増大した.昭和57年11月29日,胸壁,肺転移巣の摘出を行なったが,病巣はすでに広く昭和58年5月23日死亡した.
 肉眼所見:原発腫瘍は7×7×4.5cm,黄白色,充実性,弾性硬,境界明瞭で,左第8,9肋骨をとりこんで,外側は大胸筋,内側は内肋間筋を圧迫し,砂時計腫様を呈していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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